ドライバーは運転中、できる限り道路から目を離さない方がよいと言われています。走行速度やナビゲーションを確認したりするためにインストルメントパネルに一瞬でも目を向ける時間にも周囲の環境は変化します。
ヘッドアップディスプレイ（HUD）は、ドライバーにとって重要な情報をフロントガラスに投影する安全装置の一つです。ドライバーの目線からフロントガラス上に、速度やナビゲーション、道路番号、死角の警告、交通標識などの情報が表示され、安全なドライビングに貢献します。
積水化学はヘッドアップディスプレイ用くさび形PVB中間膜のグローバルサプライヤーです。この中間膜により、光の屈折を高い精度でコントロールし、HUD映像を二重に見えることを防ぎその映像を鮮明に映し出すことができます。
これまで合わせガラス用中間膜を通じて、安全で快適な運転環境の広がりに貢献してきました。HUDも同じく、安全で快適な環境の実現に貢献することから、 HUDを市場全体に広めることが積水化学のビジョンでもあります。
ディーラーの試乗車にHUDを搭載し積極的にドライバーの方々に対してその安全性を体験できる機会を創出することが、HUD普及への効果的な施策の一つとなりより安全で快適な運転の実現に貢献できると考えています。
HUD搭載車を選択する消費者の意識と購買行動を把握するため、調査会社と共同で、米国、ドイツ、フランス、オランダ、中国のハイ・ミドルセグメント自動車所有者を対象としたインタビューを実施しました。
HUDの機能とその利点はよく知られており、 HUDに対する全体的な意見は世界中のドライバーが肯定的でした。 HUD搭載車を購入したことのないユーザーであっても、 HUDは運転中の快適性と安全性を高めるメリットは理解されています。
米国、ドイツ、フランス、オランダでは、 HUD搭載車の購入経験の有無にかかわらず、回答者の約半数が購入決定前にディーラーでの試乗でHUD機能を体験する必要性を感じています。
中国では、HUD購入前の行動に明らかな違いが見られ、 HUD搭載車の試乗体験者の70％がその車を購入しています。
また、 HUD搭載車を購入したオーナーの70％以上が、次のクルマの買い替え時にもヘッドアップディスプレイ搭載車を選ぶと回答しています。HUD機能に慣れたドライバーは、インストルメントパネルに表示されるナビゲーションや速度を確認するよりも、ドライバーが新たな運転習慣に慣れることでHUD機能へのロイヤリティが生まれる傾向があるようです。
自動車ブランドにおけるHUD搭載率とディーラーにおけるHUD搭載車の比率には相関がある調査結果が出ております。
オランダのディーラーを調査した結果、ショールームにてHUDプロモーションを積極的に行っているのは 1 つのブランドのみで、その約 78%の車両にHUDが搭載されていました。一方で、他の自動車ブランドではショールームで HUD を搭載したモデルを展示しているのは 21～25%程度にとどまります。
ショールームにてHUD搭載車のプロモーションを積極的に行っている自動車ブランドは、市場での販売実績においてもHUD搭載率が高く、またその逆も同様です。
これらの調査結果から、ディーラーにおいて試乗車へのHUD搭載やその機能を積極的に体験していただく機会の創出は、HUDの普及と市場拡大への効果的な施策になると考えています。
積水化学は、より詳細な調査データの提供やショールーム、試乗車におけるHUD体験支援を通じて、自動車ブランドやディーラーにおけるよりよい消費者体験の提供、HUD搭載車の販売台数向上に貢献したいと考えています。
積水化学とのコラボレーション、HUDのメリットや調査データ詳細など、以下のフォームからお気軽にお問い合わせください。
積水化学は自動車ガラス開発においても柔軟なサービスとカスタマイズを提供します。プロジェクトの設計段階から、お客様のご要望に合った適切なソリューションの開発をお手伝いいたします。
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